あ と が き

 こんど教育委員会では、「山国の子ども風土記」(第二集)を出すことにしました。

 この小さな本を出した目的は、生まれた村の歴史、まつり、農業のことなど、ぜひ知

っておいてほしいと言う願いからです。

 そうは言っても、資料もとぼしく、本のなかみはきわめておそまつなものです。

 村のことをよく知ることは、ふるさとを思う心につながると思います。

 やがてみなさんもおとなになって、村を出る人もあると思いますが、人間の社会には思

いもかけぬことが起きるものです。そんなとき、だれしもがふるさとを思い出します。

 ふるさとは、心のとまり木だと言われています。みなさんもできるだけ、ふるさとのこ

とを見たり、聞いたりして、心のひきだしにしまっておいて下さい。

そのためにこの本が少しでも役に立てば、本当にうれしいと思います。

 

                               南信濃村教育委員